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第11回宇宙エレベーターロボット競技会・関東オープンA大会結果

~ リージョナル小学生部門・優勝!グローバル小学生部門・準優勝! ~

10/6(日)中央大学附属中学校・高等学校(東京都小金井市)第1体育館にて、第11回宇宙エレベーターロボット競技会・関東オープンA大会が行われました。リージョナルの小学生部門7チーム・中高校生部門11チーム、グローバルの小学生部門7チーム・中高校生部門27チームが参加。トゥルース・アカデミー練馬校からリージョナル小学生部門に「KKスペース」、飯田橋校からグローバル小学生部門に「KISEKI」が出場しました。
「K.Kスペース」競技中
「KISEKI」競技中
大会は午前中がリージョナル部門、午後がグローバル部門と分かれて行われました。リージョナルはオープン大会参加のみですが、グローバルは11/23(土祝)に行われる全国大会への選抜をオープン大会で行います。どちらもテザーと呼ばれる帯を伝ってロボットが昇降し、ピンポン玉と直径10㎝のチャレンジボールを宇宙ステーションに運ぶ競技です。リージョナルでは、円形のステーションの内側から球を入れますが、グローバルは今年からルールが変更され、ステーションの外側から球を入れなければなりません。2回の競技が行われ、高い方の得点がチームの得点になります。また、①アースポートを出発する ②アースポートに帰還する ③ピンポン玉とチャレンジボールをそれぞれ最低1個運搬する ④競技終了時にアースポートに帰還している というミッションが決められ、そのすべてをクリアして「ミッションコンプリート」することが上位になるための最低条件になります。

 リージョナルに参加した「KKスペース」は、ブロックサイエンスのジュニアエンジニアⅠとⅡの生徒。一人は昨年の加賀ロボレーブ大会に参加しましたが、もう一人は初めてのロボコン参加です。1回目の競技では、チャレンジボールが落下し、ロボットがステーションのスタックしてしまい、結果は0点。前日までの練習では常に得点できていたので思わぬ失敗で落ち込んだ二人ですが、失敗した原因を把握しており、気を取り直して2回目の競技に臨みました。1回目は人的ミスだったので今回は落ち着いて冷静に取り組むことが課題。ミッションコンプリートし、1980点を獲得。見事な大逆転劇を演じて、優勝しました。

 グローバルの「KISEKI」(きせき)は、ロボットサイエンスの生徒が中心のチーム。これまでミッションコンプリートすることが奇跡だと言っていたのが、前日には安定してできるようになっていました。しかし、1回目の競技はチャレンジボールを落下してしまい、コンプリートならず。制限時間を気にして、再昇降を断念してしまいました。全国大会に出場するにはどんなに得点を挙げても、ミッションコンプリートしなければなりません。後がなくなったチームメンバーは、強い気持ちで2回目の競技に臨みました。全国大会に出場できるのは3チームのみ。1回目でコンプリートしたチームは1チームだけなので、コンプリートさえすれば全国大会進出ができそうです。結果、コンプリート出来て、準優勝、全国大会出場が決まりました。

 どちらのチームも1回目の競技で失敗し、2回目で逆転。この競技では、当日のコースで練習することができず、いきなり1回目の本番競技となるので、緊張してなかなかうまくいかなかったのかもしれません。しかし、失敗したからといって諦めず、自分たちを信じて、冷静に競技に臨むことで、残り1回の最後のチャンスで自分たちの持てる力を発揮しました。実に立派だと感心します。この経験は、これから何をするにも大切な、自分に対する自信とプライドを教えてくれたと思います。彼らの今後の活躍を期待します。

 11/23(土祝)全国大会に参加する「KISEKI」の応援、よろしくお願いいたします。
リージョナル小学生部門優勝「K.Kスペース」
グローバル小学生部門第2位「KISEKI」
第11回宇宙エレベーター関東オープンA大会「グローバル部門」全体写真

RoboRAVE2024

~ RoboRAVE東京大会と加賀ロボレーブ国際大会 ~

9/23(月休)国立オリンピック記念青少年総合センター(代々木)にて、NPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST)主催「RoboRAVE東京大会2024」を開催しました。今年は、板で作られた迷路を走破する「a-MAZE-ing(アメージング)」、ロボット2台が土俵上で対決する「SumoBot(スモーボット)」、ラインをだどりながら進み、箱にピンポン玉を入れる「LineFollowing(ラインフォローイング)」に加え、傾斜角80度の坂を上って頂上に描かれた同心円に旗を立てるという、新たに始めた「AlpineBot(アルペンボット)」の4つの競技を行い、14チーム名23名が参加しました。参加者の中には、同会場で9/21(土)から行われていた「ロボットの鉄人」合宿に参加し、ロボット製作とプログラミング制御の基本から学んだり、いろいろな競技の基本を学び、自分が興味のある競技に取り組んだりした子供たちもいました。

 a-MAZE-ingでは、SPIKEプライムはEV3に比べ小型なので、板の幅に余裕があるため、ある程度のスピードで無難にクリアできていたようです。SumoBotは、重量の大きい方が有利であることが明確でした。中学生部門では2チームが、小学生部門では3チームが同点で1位。中学生部門は時間が残っていたため、その2チームの直接対決を行って雌雄を決し、会場は大変盛り上がりました。LineFollowingでは、ピンポン玉をたくさん載せて細い黒線を辿って進まなければならないので、黒線を読むカラーセンサーが誤判断しないよう、安定した機体を作ることの大切さが分かったようです。AlpineBotには3チームが挑戦。1チームはラックギア(板状のギア)を1m以上つなげた板をロボットの体内に取り付け、板を伝って坂を上がるという仕組みを使いました。他チームは、フックを坂の上の部分にひっかけ、ヒモを巻き取って坂を上がるという方法を採りました。新たなことにチャレンジすることの楽しさを感じました。

 来る11/15(金)~17(日)に「加賀ロボレーブ国際大会2024」が開催されます。これまで、加賀市スポーツセンターで行われていたのですが、今年はなんと、山代温泉にある「みやびの宿 加賀百万石」というホテルで行われるとのこと!どのように行われるのか想像もできません。石川県加賀市の宮元陸市長の鶴の一声で始まった事業ですので、加賀市市役所一丸となって運営しています。ホテルと会場との間の送迎まで行ってくださっており、手厚い歓迎を毎年受けていて感謝しております。毎年会場に足を運び、「1・2・3・WOW!」という掛け声で大会中子供たちを励ましていたRoboRAVEの創始者で、RoboRAVE International代表のRuss Fisher Ives(ロスフィッシャーアイビス)氏が昨年の大会直前に亡くなったので寂しい感じがしましたが、今年は会場も変わり悲しみを乗り越えた大会になるのではないかと思います。

 NESTからは2チーム、その内Truthからは1チームが国際大会に参加します。Truthチームの2人は練馬校と飯田橋校にそれぞれ所属していますが、10/6の宇宙エレベーターロボット競技会関東Aオープンにも参加して納得のいく結果を出しましたので、自信とプライドを持って国際大会に挑んでもらいたいと思います。応援よろしくお願いいたします。
RoboRAVE-Sumobot vs Robocup-サッカーロボット、異競技交流(鉄人24)
Sumobot(RoboRAVE東京24)
アメージング(RoboRAVE東京24)
アルペンボット(RoboRAVE東京24)
サッカー競技を見学するRoboRAVE参加者(鉄人24)
レスキューライン競技を見学するRoboRAVE参加者(鉄人24)

ロボットの鉄人2024報告

~ 高い目標をもってロボット開発を! ~

9/21(土)~9/23(月休)の3日間、毎年恒例のNPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST)主催、2泊3日のロボット合宿「ロボットの鉄人」を行いました。ロボカップジュニアのジャパンオープンや世界大会、アジアパシフィック大会を目指すサッカーライトウェイト、サッカーエントリー、レスキューライン、レスキューメイズに加え、初心者向けにRoboRAVE東京大会や加賀ロボレーブ国際大会を目指すコースも行いました。
 
 先人や先輩たちの技術だけではなく、ロボット製作やプログラミングの制御に対する姿勢や哲学も学び、大家目標を自ら掲げ、自信とプライドを持って競技会に参加してくれることを期待しています。今後の彼らの成長と活躍を応援してくださるようお願いいたします。
鉄人24サッカーWL、C言語習得中
社会人になった鉄人OBも、ロボット持参で遊びに来てくれます(鉄人24)
ロボットの鉄人2024+RoboRAVE東京2024集合写真

昼間部を飯田橋校でスタートさせます!

平日に昼間にトゥルースの授業が受けられます!

これまでトゥルース・アカデミーの授業は平日は夕方からでしたが、10月より飯田橋校にて昼間にも通えるコース「昼間部」をスタートします。昨年10月に飯田橋校ではフリースクール「i-school(アイスクール)」を開校する予定でしたが、ビルオーナー会社の意向で開校を中止せざるを得なくなりました。その後、今年2月から練馬校にて「i-school」をスタート。しかし、依然飯田橋校にて平日の昼間の居場所を望むお声も強く、フリースクールという形ではなく、「昼間部」を設けることにいたしました。

 対称は小学1年生~6年生。ブロックサイエンスの「キッズクリエーターⅠ・Ⅱ」と「ジュニアエンジニアⅠ・Ⅱ」、ロボットサイエンスの「ベーシックⅠ・Ⅱ」を開講します。また、リトルダヴィンチ理数教室の一環として、①AIがサポートする学習システムを使用した5教科の学習 ②ジュニアプログラミング検定に準拠したScratchプログラミング学習 ③ボードゲーム専科などを用意いたします。
 
 最初は、曜日・時間も限定されてしまいますが、水・木曜日の10:30~14:30の時間帯の中で調整いたしたく存じます。ご興味がございましたら、ご連絡ください。

【第194回】科学技術の進化と戦争

~ 戦争の在り方を変えたドローン ~

ウクライナでの戦争でドローンが戦争の在り方を変えたといわれています。戦地でドローンが果たす役割は、偵察や監視、攻撃まで実に幅広く、いま世界中の軍事シーンでドローンが大きな存在感を示しています。

 8/11放映TBS「つなぐ、つながるSP 科学が変えた戦争 1945⇒2024」では、ウクライナ軍の攻撃用ドローン工場(工場と言ってもどこかの地下室のようなところ)では3Dプリンターで部品を作り、1台7万円程度だそうです。今年6月にドローン専門部隊を作り、100万台の製造を目指すというが、現場の兵士たちはそれでも足りない、ドローンが多い方が戦争に勝つのだといっています。一方ロシアでもこの2年間でドローンの製造台数が17倍に増えたとのこと。
 
 そもそもドローン自体、もともと軍事利用を目的として開発が始まったものだそうです。「ドローン(Drone)」とは「雄の蜂」を意味しますが、これも一説によると、イギリスの無人飛行機「Queen Bee」に対抗して名付けられた名称だといわれています。1940年代アメリカが開発した爆弾を搭載したドローン「TDR-1」は機首にテレビカメラが付けられ、遠隔操作ができたそうですが、技術的な課題や費用対効果などから実用には至らなかったものの、その後もドローンの軍事開発は続きました。1970年代ごろからは偵察用途での開発が進み、1990年代には攻撃機が実戦に投入されます。2001年にはアルカイダの幹部に向け、無人攻撃機「プレデター」から対戦車ミサイル「ヘルファイア」を発射。これが世界初のドローンによる攻撃だといわれています。
無人攻撃機プレデター
同TBS「科学が変えた戦争」では、19歳で軍隊に入り、アメリカの基地で働く男性をインタビュー。彼の任務委は、スロットルレバーとジョイススティックで1万キロも離れたイラクやアフガニスタンに飛ばしているドローンを操縦し、カメラでとらえた映像を10台ほどのモニターで人物を監視し、命令があれば攻撃すること。彼は4年半の間、4325件の攻撃を行い、殺害した敵の数は1626人。その間徐々に心を病んでいき、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になり、自殺しかけたこともあるという。彼はモニター越しに攻撃した人間が負傷してのたうち回っている姿や、ある家を攻撃した際、その家に駆けこんできた子供が巻き込まれて死んだ姿を目の当たりにしていた。

 攻撃用ドローンには、爆弾を投下するだけはなく、爆弾を積んで対象物に突っ込む自爆型ドローンもあります。太平洋戦争末期、「特攻隊」では多くの日本の若者が海軍の戦闘機「零戦」に乗り、アメリカ軍の艦艇へと体当たりして死んでいきました。しかし、今やわずか6機のドローンでロシア軍艦を撃沈。しかも、ドローンが自爆した際にカメラの映像は途切れるため、敵が死ぬ瞬間を見ることもありません。TBS「科学が変えた戦争」で、ゲーム用ゴーグルを付け、コントローラーでドローンを操るウクライナのドローン部隊の隊長は、敵を殺すときの気持ちについて聞かれると「嬉しいとか悲しいとかという感情はない。強い感情がある訳ではない。ドローンがあれば、ほとんどの人は標的を攻撃することにためらいも感じないだろう」と話していました。

 現在は人間が最終的に攻撃の判断をしていますが、人の指示を受けることなく、人工知能(AI)を駆使して自ら標的を選択し、攻撃するロボット兵器のことを「自律型致死兵器システム(LAWS)」と呼びます。イスラエルが開発したAIドローン兵器は、相手機に敵意があるかどうかを判断して自ら攻撃するとのこと。2021年6月、リビアの内戦で軍用ドローンが、人間から制御されない状態で攻撃をした可能性があることが、国連の安全保障理事会の専門家パネルによる報告書で指摘されていたことが分かり、AIを用いて、自動的に相手を攻撃する兵器が戦場で用いられたとしたら、世界初のケースになるとみられています。

 2022年2月に始まったロシアによるウクライナ戦争、2023年10月に始まった2023年パレスチナ・イスラエル戦争、どちらも終わる気配が一向に見えません。また、人を殺すのが戦争であることも人類史上一向に変わってはいません。一体いつになったらこの地球上から戦争がなくなるのでしょうか?



戦争が起きてほしくない。
戦争は、自国、敵国の差なく、ただ若い兵士と無辜の民を傷つけ殺す。
なぜ戦争がなくならないのか。
なぜ戦争を起こそうとする人間がいるのか。
戦争で利益を得ることに倫理的に耐えられる人間がいるのか。
今も世界のあちらこちらで子供の上に爆弾が落とされている。
なぜ私たちは止められないのか。

坂本龍一
トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳
イスラエルが世界で初めて、戦闘でAI制御の自律型ドローン群を使用していた可能性
リビアで使用された自律型AI兵器

いよいよRoboRAVE2024に向けて活動開始!

~ 9/23(月祝)東京大会・11/15(金)~17(日)加賀国際大会 ~

加賀RoboRAVE2023
RoboRAVE_a-Maze-ing-1
RoboRAVE_アルペンボット競技
20か国以上が参加する、2001年アメリカ発祥の国際的な教育ロボットコンテスト「RoboRAVE(ロボレーブ)」は、2005年より石川県加賀市で国際大会が行われてきました。今年は、11/15(金)~17(日)に会場で全7競技、さらにオンラインで1競技開くことになりそうです。

 Truth Academyの夏休みサイエンス講座・講座番号3A: ロボット製作&プログラミング 「国際的ロボコン RoboRAVEに挑戦!!」では、a-MAZE-ingとSumoBotの2競技の導入を行います。また、9/23(月祝)国立オリンピック記念青少年総合センター(代々木)で行われる、NPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST)主催の「RoboRAVE東京大会」(代表:中島)に向けて、9/21~23同会場で実施する「ロボットの鉄人」合宿にて、上記2競技にLineFollowingを加えた3競技について強化合宿を行います。宿泊コースと通いのコースとがあります。

 東京大会では新たに「アルペンボット」を導入します。これは山に見立てた急傾斜を登るロボットを設計しプログラムすることが目標とした競技です。傾斜にある黒いラインを通過するごとに得点。ロボットが完全に頂上に到達したら100ポイント獲得!さらに、頂上に描かれている円の中に旗を立てるとポイントが得られ、円の中心に近いほど高得点になります。どんな方法で山を登るのか?発想力が試される競技なのでとても楽しみです。

 小学生4年生以上、2~4名でチームを組みますが、それぞれの競技に適したロボットの構造や仕組みが異なりますので、チームメンバーのそれぞれが自分の得意とする競技を選んで、別々の競技に参加するということが可能です。

 「Today’s Play,Tomorrow’s Pay(今日の遊び、明日への糧に)」「FUN is #1 priority; Winning is 2nd(勝ち負けよりも、まずは楽しもう!)」というモットーを掲げているロボコンだけに、和気あいあいとした楽しい雰囲気で競技に参加できます。奮ってご参加ください。

※ RoboRAVE 東京の HP はこちら⇒https://roborave-tokyo.org/

第11回宇宙エレベーターロボット競技会

~Truthチーム参加メンバー募集! ~

HKY(関東オープンBグローバル小学生部門)
第11回宇宙エレベーターロボット競技会に向けて、Truth Academyチームの参加希望者を募集します。この競技会は小学生部門と中高校生部門があり、また、全国大会を目指すグローバル部門とオープン大会のみ参加のリージョナル部門とに分類されます。

 ロボットはレゴSPIKEプライムで製作し、プログラミングします。オープン大会では2.5m、全国大会では4mの高さに宇宙ステーションが設置され、テザーというロープを伝ってロボットが昇り降りして、ピンポン玉や直径10cmのチャレンジボールをアースポートから宇宙ステーションに運搬します。昇降ロボットの製作とプログラミングに加え、運搬物を確保しリリースする仕組みも必要なので、日頃ブロックサイエンスやロボットサイエンスで学んでいる技術や腕の見せ所です。

 昨年度からの大きな変更点は、グローバル部門の宇宙ステーションの構造そのものが変更されたことです。これまでは宇宙ステーションの中心に直径30㎝の空いた空間にロボットが入って、内部から球をステーションに降ろしていました。それが、内側の空間がふさがれ、直径54㎝の円の外側から球を入れなければならなくなりました。宇宙エレベーターロボット競技会が始まって以来の大きな変更点であり、球を運搬し降ろす直径60㎝以上のロボットを作らなければならないので、バランスを取るのが大変な難題となりました。リージョナル部門のステーションは従来通りなので、今回はどちらの部門に出場するかは、各チームによって判断したいと思っています。
 
 活動は、夏休みサイエンス講座・講座番号4A:昇降メカニズム&プログラミング「宇宙エレベータークライマーロボット」(練馬校7/21(日)・飯田橋校 8/17(土))を皮切りに、参加希望者には10/6(日)関東オープンA大会を目指して9月~10月にかけて全5回の活動日を設けます。1チーム2~4名、1団体3チームまでとの規定があります。また、募集要項には「参加チーム数が想定数を超えた場合、申し込み締切日より前に受付を終了する場合があります」との記載がありますので、メンバーが集まり次第、順次エントリーを行う予定です。早めの応募をお勧めします。詳しくは別途配布する、「宇宙エレベータープロジェクト2024 参加チーム募集!!」をご覧ください。

なお、日程やルールは、https://space-elevator.tokyo/archives/competition/2572をご覧ください。

ロボットコンテストは、学習の成果の発表の場であり、いろいろなロボットを見ることや他の参加者の交流を通してたくさんのことが学べる絶好の機会です。奮ってご参加ください。

<宇宙エレベーターブックレットに掲載されたTruth生「SKY」メンバーの言葉>
この競技ではスタートしてからロボットをテザーにつけたり、帰ってきたロボットにピンポン玉を載せたりするということができたので、楽しかったです。時間制限ある中でステーションとアースポイントを何回往復させるかなど、競技中でも時間を考えてロボットを動かすという時間を意識するとこができました。
グローバル部門の新宇宙ステーション
リージョナル部門の宇宙ステーション
宇宙エレ全国大会「SKR」のマシン
宇宙エレ全国大会「SKR」競技中

【第193回】新たな麻雀ブーム?②

~ IQも上がる麻雀の教育的効果とは? ~

Mリーガーの女子プロが松実高等学園健康麻雀部を訪問
埼玉県春日部市にあるフリースクール「松実高等学園」の部活動「健康麻雀部」が、新聞やテレビで取り上げられました。孤独感を抱える生徒たちのコミュニケーションツールとして好影響をもたらせているとこのこと。顧問の斎藤友昭氏は「麻雀は一人一人が他者とのつながりを深め、協調する力を身に付けることができるボードゲーム」と言っています。部員たちは地域のデーサービスなどにも出張し、高齢者の方々と麻雀交流会を行っており、部活から地域、地域からより社会へと飛び出していけるようになったそうです。また、この学校では今年度から健康麻雀を授業に取り入れたそうです。

 日本健康麻将協会事務局長・理事の戸構亮氏は「子どもがマージャンを打つことには大きく2つのメリットがある。1つは子どもの社会性が育つこと。麻雀は運の要素も大きく、どれだけ自分が頑張っても勝てないことがありますが、対局が終わるまでは打ち続けなくてはいけません。自分がどう振る舞うべきかといった社会マナーを学べます。2つ目は多世代間交流ができること。世の中にはさまざまなゲームや競技がありますが、年齢や性別の制限があるものも少なくありません。麻雀は小学生が大人に圧勝することもある特異な競技のため、多世代が同じ土俵で競い合えます」と述べます。

 横浜市立大学脳神経外科学教室に所属する医師であり、自身も麻雀のプロ競技者である東島威史氏は、ニューロンの子供麻雀教室に通う子供たちを対象にIQ検査や性格検査を行い、麻雀が脳に及ぼす影響について研究し、論文を発表しました。その論文によると、参加者の初回のIQ平均値は106.05でしたが、1年後には113.75に上昇。その他の言語理解指標(VCI)は100.6から106.75、処理速度指標(PSI)も108.05から119.05まで上がったとのこと。「実は言語理解は座学よりも生きたコミュニケーションで伸びるといわれています。その点、マージャンはさまざまな年齢層の他者とコミュニケーションを取りますから、上昇したと考えられます。また、処理速度は集中力の向上に加えて、目で情報をつかみ、手と思考を連動していく過程で強化されたと考えられます」と分析。

また、麻雀は将棋や囲碁・チェスと違って、牌のすべてが見えない「不完全情報ゲーム」であることを指摘しています。だから、「完全情報ゲームでは実力差のある人に勝つのは難しく、異なるレベルの者同士が真剣勝負をすることもできません。しかし、麻雀は運の要素も大きいため、知識と経験だけでは勝てないのです。そのため異なるレベルの者同士が楽しめ、小学生と大人、初心者とプロが真剣勝負できるのが麻雀であり、そういったコミュニケーションツールとしての有用さが言語能力の向上に役立ったと考えています」と。また、不完全情報ゲームだからこそ「常に相手がどんな牌を持っているのか、どんな役で上がろうとしているのか、想像力を働かせないと勝てませんこの過程が情報処理を非常に複雑にします。実は、私たちが生きている社会も多人数参加型の不完全情報ゲームそのもの。複雑で先が読めない社会で、最適な正解を見つけるのは非常に難解です。多人数参加型の不完全情報ゲームそのものである社会を生き抜く力も鍛えられると感じています」と述べています。

 麻雀の上達には、次のようなことが必要になります。①アガりの形(役:ヤク)を覚える ②役によって異なる点数(翻:ハン)を覚える ③形による点数(符:フ)を覚える ④翻と符とをかけわせた点数計算表を覚える ⑤確率と統計に基づき効率的にアガるための技術(牌効率)を学ぶ ⑥自分の捨てた牌で他者をアガらせてしまう(振り込む)ことを回避するために相手の手の内を想像したり、危険な牌と安全な牌の見分けたりする技術を学ぶ ⑦局面によって強気で勝負するのか、自分のアガりを諦めるのか?を判断する力をつける(局収支による押し引き)、さらに⑧人の癖や表情・仕草を読み取る「人読み」。これらを単に覚えたり学んだりするだけではなく、実践できるように練習しなければなりません。これが「麻雀は非常に奥が深い知的ゲーム」と言われる所以なのです。
トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳
1年間の知能指数の変化

Truth夏休みサイエンス講座からロボコンへ!

~ 多彩なロボット入門講座でロボットコンテストチャレンジ ~

夏休みサイエンス講座では、4つのロボコンにチャレンジできる講座を用意しています。「小学生ロボコン2024」のルールが6/14に発表されました。今年のテーマは「ベストフレンドロボット」。8/18東京予選会(渋谷サクラステージ予定)、あるいは、9/7(土)全国共通オンライン予選会に参加できます。後者が7/20(土)~8/24(日)にオンライン応募フォームから申し込み、競技動画・アピール動画・ロボットの写真の提出が必要となります。
 「RoboRAVE(ロボレーブ)」は、講座では2競技の導入を扱いますが、9/21(土)~23(月祝)代々木のオリンピックセンターで行うNEST主催「ロボットの鉄人2024」合宿で3競技について対策し、最終日に東京大会に出場できます。また、11月に石川県加賀市で開かれる国際大会に出場可能です。「電子工作ロボットサッカー」は、ロボカップジュニアの日本リーグサッカー競技に出場できます。NEST ロボコンからスタートし、「ロボットの鉄人2024」合宿でさらにロボットを進化させ、ロボカップジュニアの東京大会、関東ブロック大会、そしてジャパンオープンと勝ち進むことも可能です。「宇宙エレベーターロボット競技会」は、講座受講後、参加希望者を募ります。トゥルースのチームを編成し、10/6(日)関東オープンAに出場し、11/ 23(土祝) 全国大会を目指すことも可能です。ロボコンは、ロボット製作・プログラミング技術を競う場というだけではなく、チームワーク、問題解決力、計画性、プレゼンテーション能力など様々な能力を育ててくれます。ぜひ挑戦してみてください!
NESTロボコン2023 サッカー
レスキューLinesスーパーチーム(NESTロボコン2023)
RoboRAVE東京大会2023「スモーボット」
夏特3A講座_小学生ロボコン(2022ルールのロボット)

NESTロボコン2024に行こう!

~ 多彩なロボット競技や参加型のイベントも! ~

8/25(日)、東京都立産業技術高等専門学校品川キャンパスにて、NPO法人科学技術教育ネットワーク主催「NESTロボコン2024」を開催します。前身のRISEサマーチャレンジから数えると25回目の開催。競技は、従来の初級者向けの「Kokohore!WanWan」(ここほれ!ワンワン)、ロボカップジュニアに準じた「サッカー」「レスキューライン」。昨年から新たに加わった「レスキューメイズ」は普及のため練習競技会として行うことになりました。ICTを活用した教育実践事例の全国コンテスト「ICT夢コンテスト」CEC奨励賞を受賞した「NESTロボコン」の最大の特徴は、複数のロボットが協力して行う「スーパーチーム方式」にあります。これは、ロボカップジュニア世界大会で行われている方式です。

Kokohore!WanWanのミッションは、野原エリアにある財宝のありか(黒・銀のシール、銀の立体的なオブジェ)をできるだけ多く発見することと、洞窟エリアにある宝玉を持ち出すこと。これを2台の犬型ロボットが協力して行います。

サッカーは、通常のフィールドの約4倍の広さのビッグフィールドを使用し、1チーム5台ずつ(通常の競技では2台vs2台)で対戦します。通常の競技以上に、どこまで遠くのボール(赤外線パルスボール)を発見できるか?どれだけ速くボールにアクセスできるか?が決め手になりそうです。

レスキューライン(様々な障害を乗り越えながらラインをたどって被災者のいる部屋にたどり着いて被災者を救済する競技)では、今年は大きくルールを変え、被災者救助ゾーンが初級者向けの1つになります。被災者ゾーンでのロボットの衝突を避けるために、ワープゾーンと呼ばれる迂回路を設けます。上級者に対しては、ロボカップジュニア2024年国際ルールに準じたワールドリーグの被災者救助ゾーンを別に設け、「ワールドリーグチャレンジエキシビション」として、時間制限なく何度も挑戦する機会を設けます。救助ゾーンは壁に囲まれ、入り口から入り、生きている被災者(銀ボール)を緑色の避難場所に、死んでいる被災者(黒ボール)を赤色の避難場所に運び、出口から脱出します。

NESTロボコンでは、多彩なロボット競技を観られるだけでなく、参加できるロボットプログラミング体験講座や世界大会報告会などの催し物があります。ロボットを実際に見て知ることができる絶好の機会ですので、ぜひ足を運んでみてください。
Kokohore!WanWAn(NESTロボコン2023)
レスキューLinesスーパーチーム(NESTロボコン2023)