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第11回宇宙エレベーターロボット競技会全国大会

~ 準備と経験の大切さ ~

11/23(土祝)神奈川大学みなとみらいキャンパスにて、第11回宇宙エレベーターロボット競技の会全国大会が開催されました。関東A・関東B・関西・東北・九州の各オープン大会を勝ち抜いてきたグローバル部門のチームが一堂に集結しました。どのチームも、アースポート(地上)を出発する、宇宙ステーションに到達してアースポートに戻る、地上からピンピン玉と直径チャレンジボールを最低1個は運ぶというミッションをすべて達成したチームです。小学生部門6チーム、中高生部門29チームが参加しました。

グローバル部門のルールは今年から大きく変更され、これまで宇宙ステーションの内部から球を入れていたのが、外側から入れなければならなくなりました。そのため機体は大きくならざるをなくなり、バランスをとるのがとても難しくなりました。バランスをとるために球を載せて運ぶアームを左右対称につけるチームが当然多くなりますが、中高生部門では、片方だけにして宇宙ステーションに流し込む戦略をとったチームも複数見られました。グローバル部門では機体の重さが1200gより少ない分だけ1gにつき1点が加算されるため、多くのチームも可能な限り軽量化を図っていました。特に、優勝した湘南工科大学附属高等学校のチーム「SIT-オプティマス」は、シャフト(軸)を骨組みにしたシンプルな構造にし、タイヤも三角形を2つ組み合わせた正六角形のタイヤを自作、さらにモーター制御によりスイッチとなるタッチセンサーも外すという、極めてオリジナル性の高いロボットで、なんと400g以下の重量を実現しました。軽いにもかかわらずしっかりとした構造で安全性も高く、軽い分だけスピードも速くなり、優勝を勝ち取ったとのことです。

Truth Academyから小学生部門に出場した「KISEKI」は、1回目はテザーのかけ方を間違えたうえ、焦ってロボットに触れてはいけない位置にあるロボットに触ってしまい、失格。2回目はテザーがねじれた状態で無理にロボットをセットして上がるできることができず、残念ながら実力を発揮できずに終わってしまいました。小学4・5年生のまだロボットコンテストの出場経験があまりないメンバーということもあり、本番での緊張でヒューマンエラー出てしまったようです。しかし、全メンバーがロボカップジュニアとの掛け持ちということもあり、機体の完成度、メンバーのそれぞれの役割と連携、徹底したリハーサル等、不足していた点も否定できません。
皆悔しい思いをしました。この悔しさをバネにし、至らなかったところを直視して、次の挑戦に臨んでくれることを期待しています。
「KISEKKI」
「KISEKI」
「KISEKKI」